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木と大工の手を活かして造った抜け感のある家

木と大工の手を活かして造った抜け感のある家

1階から2階・ロフトまでつながるおおらかな空間を、木と大工の手を活かして造ったお家です。

素材感と、外部に目線が抜ける開口部、その開口部から太陽光や豊かな景色を取り込みます。

UA値0.4w/㎡k、C値0.4c㎡/㎡、許容応力度計算による耐震等級3を取得し、太陽に素直な設計を心掛けた、シンプルで木のぬくもりを感じられる安心・安全な住まいが完成しました。
ぜひ最後まで御覧ください。

建物面積
1F:56.31㎡/2F:57.13㎡
延床面積
113.44㎡(34.31坪) ※ロフト面積:10.76㎡
敷地面積
201.05㎡(60.81坪)
建築年月
2021年11月

南側から見た外観

周辺のロケーションと日当たりに恵まれた土地で、プランニングで外さないよう心掛けた設計の肝はふたつ。
冬の日射取得・夏の日射遮蔽と、開口部の抜け感です。

お施主様のご要望を踏まえつつ、設計の肝を外さないよう丁寧にプランニングを繰り返し、お住まいが完成しました。
南側の大きな開口部は、冬は存分に日射を取り込み、夏は庇と軒の出により日射遮蔽がなされます。

シンプルで機能的な外観となりました。

 

大工の手造りウッドデッキ

家の中と、お庭をつなぐ中間領域のウッドデッキ。
ウエスタンレッドシダーの木を使い、大工の手で造られたウッドデッキは愛着とぬくもりが溢れます。

手を入れながら、家族の憩いの場として色々な使われ方をされたら嬉しく思います。

 

周辺環境を取り込む

土地探しからご一緒し、この土地の決め手のひとつであったロケーション。

青空と緑、色づいた木々に映えますね。

 

間仕切りのない一体空間

LDKは間仕切りのない一体空間、とてもおおらかな佇まいとなりました。
おおらかな空間でありますが、許容応力度計算で耐震等級3をきっちり取得しています。

アルダーの床材は素足で足ざわりが良く表情も豊かで、やっぱり無垢の木は目にも足にも良いなと実感します。

天井はラワン目透かし張りに、浸透性オイル塗装仕上げとしました。
おおらかな空間に、重たすぎずしっとりとした味わいを与えてくれました。

階段はスリット形状とし、光と影が、住まいを彩ります。
玄関とも一体となった空間となっており、その先の開口部まで目線が抜けていきます。

また、今回お施主様のご要望で、昭栄建設初の試みとなったR形状の下がり壁を造作しました。

おおらかな空間にとけ込んだ、とても可愛らしい仕上がりとなりました。

 

吹き抜けと階段を組み合わせる

階段と同じ幅の吹き抜け空間を組み合わせました。
大きな吹き抜け空間ではありませんが、スリット階段と組み合わせることにより、夏のエアコンによる冷気が降りてきやすくなります。

同じく、冬のエアコンによる暖気も2階に上がりやすくなります。

※間取りにもよりますが、おおらかなプランの場合1階に暖房用エアコン、2階に冷房用エアコンを設置することを昭栄建設ではお勧めします。

 

2階フリースペース

階段手摺も、木を使った大工造作によるもので空間の統一感を持たせています。

フリースペースは屋根なりの勾配天井とし、外断熱ならではの空間有効利用と、開放感ある造りとしました。

屋根を支える柱・梁を表しで見せるのも、昭栄建設で造る木の家の特徴のひとつ。
目に入る木の割合もちょうど良く、そして外部に目線が抜ける開口部の先に緑が見えるのも、設計の思惑通りに仕上がりました。

北側には洗面等の水廻りと、ベンチと一体になった書斎スペースです。
書斎スペースのコーナーは、椅子に座ったときにちょうど良い高さに開口部を。

目線が抜けて気持ちいいのはもちろんですが、四季を感じることの出来る一番の居場所になったんじゃないかなと思います。

書斎スペースには段差を設け、同じ空間にありつつも少し違う居場所に感じられるようにしました。

ベンチや段差のところに腰掛けて、本を読んだり。
それぞれが好きなことを、好きな場所で出来るような仕掛けが出来たかなと思います。

 

寝室方向を見る

寝室の引き戸を開けた向こうに見える開口部。
壁で目線が行き止まりになることのないよう、プランニングの段階から考えていたことが形になる。

小さな工夫の積み重ねが居心地の良さにつながる、そして、居心地の良さが積みあがるほど良い家づくりにつながると昭栄建設は思っています。

右側に見えるのはロフトに上る階段。
階段で上がれますので、両手に荷物を持っていても安心です。

 

ロフトスペース

天井高さ1.4mまでしか造れないロフトですが、この通りとても有効に空間を使えます。
屋根なりの勾配天井で、約4.5帖分のスペースを確保しました。

屋根形状や斜線制限により、全部が同じように取ることは出来ませんが、限られた条件の中でこのスペースをいかに取れるかも設計の見せどころだと思います。

ここも、向こうに見える開口部が効いているのがわかります。

 

洗面脱衣スペース

洗面カウンター、ニッチ、鏡と、木を使って造作しました。

設計がお施主様と細かい寸法までお打合せをし、現場監督が大工さん、塗装屋さん、タイル屋さん、クロス屋さんを取りまとめて工夫して造る。

昭栄建設の家づくりを象徴した、世界にひとつだけの洗面脱衣スペースです。