家事の動線をまとめて、効率よく収納したい。
家族がつながる家づくりと、家族の健康を考えた住宅性能や空気環境。
その他にも、Nさまご家族の想いを設計からひとつひとつ形にしていき、お施主様・設計・施工が一体となってオンリーワンのお住まいが完成しました。
UA値0.35w/㎡k、C値0.4c㎡/㎡、許容応力度計算による耐震等級3を取得し、太陽に素直な設計で、家じゅう子供たちの声が響き渡る暮らしが実現出来る家になりました。
ぜひ最後までご覧ください。
- 建物面積
- 1F:82.12㎡/2F:28.56㎡
- 延床面積
- 110.68㎡(33.48坪)
- 敷地面積
- 463.72㎡(140.27坪)
- 建築年月
- 2023年3月
外観
平屋形状の2階建てで、シンプルな外観形状となりました。
冬の日射を取り入れ、夏の日射は庇で遮る太陽に素直な設計を心掛け、南面に合計約11.7㎡の開口部を設けました。
この面積で、冬の日射取得で得られる熱量はおおよそ2,100W、6帖用エアコンの定格能力とほぼ同等の熱量を得られます。
南側に冬用エアコンの室外機、東側に夏用エアコンの室外機と、このお住まいは2台のエアコンで暮らしていただくよう設計をしています。
夏の日射を庇で遮れるのは南側だけなので、東・西面はなるべく大きな窓を設計しないことが日射遮蔽には適しています、が、どうしても目線抜きたい場合や景色入れたい場合などは、スタイルシェードで遮蔽するなどをご提案しています。
玄関の天井にはウエスタンレッドシダーを採用いただきました。
シンプルな外観に木質感がとても良いアクセントとなり、印象がぐっと良くなりました。
玄関先もなるべく大きく屋根をとり、雨をしのげるようにと、いつも設計を心掛けているところです。
玄関・土間収納
玄関にはおうち型の可愛いニッチを造作、ご家族毎日楽しい気持ちで出掛けられそうです。
土間収納にはコートが掛けられるようにハンガーパイプを設け、花粉を家の中に持ち込まずに。
土間収納内部には、大容量の可動棚を設けました。
家族が増え、靴が増えても、これだけあれば安心です。
ベビーカーやサッカーボール、子供が大きくなるにつれて増えてくるもの。
土間に置いておきたいものは考えると結構あります。
これもプランヒアリングの時から訊かせていただくことにより、暮らしが形になるものだと思っています。
キッチン脇のパントリー
キッチン脇に小スペースながらパントリーを造作。
割と頻繁に出し入れする場合は、このように建具を入れず、隠したい時だけ隠せるようにロールスクリーンを設置するのがおススメです。
ご家族だけであれば、使い勝手優先で開けておく。
来客時にはぱっと隠して生活感を消す。
そんな使い方が出来るパントリーです。
木のぬくもりと回遊動線のあるLDK
無垢の杉床が映える大空間のLDKは、屋根なりの勾配天井で2階につながります。
広さと高さに加え、ぐるっと回れる回遊動線も魅力的。
床の杉と天井のシナ合板目透かし貼りは、昭栄建設定番の組み合わせです。
すっきりとした程よい木質感は、暮らしていて家族にやすらぎをもたらしてくれます。
ペニンシュラ型キッチンも、家族の顔が見渡せる優れもの。
現代の三種の神器のひとつであるミーレの食洗機も入り、家事ラクです。
家族みんなの笑顔が絶えない暮らしが出来る、Nさまご家族らしいLDK空間になりました。
LDKを反対側から見ると、キッチン背面壁のほんのりアクセントがとても可愛らしいです。
2つ並ぶ横長窓は外から目線が届かない高さになっていますので、道路面でも目線は気になりません。
キッチン前壁のニッチも可愛いですね、お子様の絵本が並んで彩鮮やかになるのが楽しみです。
家族とほどよい距離感のスタディカウンター
キッチン脇にスタディーカウンターを造作しました。
キッチンからも、リビングからも程よい距離感でつながっていると、子供は安心してお勉強が出来ます。
分からなかったらすぐ聞ける。
でも、壁面を向いているので集中できる。
子供とリビングで過ごす時間を増やすのには、とてもいいスペースだと思います。
お気に入りのタイルを仕込んだ造作洗面カウンター
木製の大工造作洗面カウンターです。
深くて大きめのシンクは、使い勝手抜群です。
奥様お気に入りのタイルが、とても良いアクセントになり朝の準備から明るい気持ちになれそうですね。
お施主様支給のタオル掛けも可愛い。
高さも幅も、棚の位置も、当社専属大工が造るので皆様のご要望ぴったりに造作します。
最近、洗面スペースはパブリックスペースとしてプランニングすることが多いです。
コロナ禍を経て、暮らし方が変わった部分だと思っています。
三種の神器のひとつ・乾太くんのある脱衣室
ここでもまた三種の神器のひとつが登場、乾太くんです。
ちなみに、私(筋野)が言っているだけですが現代の三種の神器は海外製食洗機(ミーレ・ボッシュ)、乾太くん、お掃除ロボット(ルンバ)です。
これは本当にお施主様みなさまからのご要望が多いです。
なので、勝手に現代の三種の神器と呼ばせていただいております!
洗面スペースがパブリックスペースになった分、脱衣室が使い勝手豊かに造られるプランになりました。
洗濯機と乾太くん、収納スペースに室内物干しと、いくつかの家事がこの脱衣室だけで片付きます。
家事ラク!と一言に言っても、その形はさまざまだし、ご家族の暮らし方で違います。
自分達にあった家事ラクを叶えましょう!
照明器具が印象的なトイレスペース
部屋の隅に掛けられたペンダントライトで、洞窟のように薄暗く落ち着いた印象のトイレスペース。
トイレは煌々と明るくなくて良い、改めてそう思わせていただきました。
狭いスペースでも造作棚を有効に造ることができます、置きたいものや飾りたいもののご希望を仰ってください。
全力でご提案いたします。
2階廊下の木製手摺
少し大きめのスリット形状とした、吹抜けに面する木製造作手摺。
シンプルでありながら、木ならではのぬくもりと手触りが心地よいです。
奥に見えるのが夏用エアコンで、吹抜けに吹き降ろして階段スペースと合わせて空気が対流し、温度ムラが出ないよう考えています。
夏の肝は日射遮蔽です。
冬は日射熱取得ゼロで計算し暖房負荷を求められますが、夏はそう簡単にいかないのが難しいところです。
敷地の条件で太陽の向き(方位角度)が違うから、東・南・西面の日射取得熱が細かく計算出来ないんですね。
春分-夏至-秋分で太陽高度も違います。
夏は難しいというのは、そういったところです。
吹抜けから見下げ
2階の廊下から、LDK全体が見下げられます。
キッチンも上から見えると、何かと家族の会話が弾みそうでワクワクします。
Nさま家族色に染まって、とてもいい景色になりそうですね。