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男の隠れ家・書斎とセカンドリビングのある木の家

男の隠れ家・書斎とセカンドリビングのある木の家

建物面積
1F:77.81㎡/2F:56.28㎡
延床面積
134.09㎡(40.56坪)
敷地面積
229.05㎡(69.28坪)
建築年月
2013年2月

土地形状に合わせたプランニングで、複雑な建物形状をすっきりとした屋根でまとめました

県道の拡幅計画により、建替えのご相談からスタートしたN様邸は同居型二世帯住宅。
敷地の真ん中あたりが隣地所有の土地により凹んだ形状となっており、敷地の有効活用と生活動線、N様のご要望を踏まえてプランニングし、完成したお住まいです。

バスや車が多く通る道路沿いなので、外壁は濃い目の色合いのジョリパッドで仕上げました。

屋根と雨樋は経年変化の少ない、ガルバリウム鋼板ですっきりとした外観としました。

 

玄関ドアを開けたところに天然木レッドシダーによるアクセント壁を造作

玄関は家族皆さんが毎日使う場所だし、ご来客時の第一印象も大切。
日々の生活に木の良さを感じていただけるよう、レッドシダーでアクセント壁を造作しました。

経年美化により、木の色目が変わっていき住まいの歴史を刻みます。

とても良いアクセントになったかなと思います。

廊下の幅は将来のことも考えて、芯々1,210mmで設計しました。
通常のモジュールより300mm広げるだけで、だいぶゆったりとした印象になります。

 

メープル無垢材の床が明るい、2帖の小上がりタタミスペースのあるリビング

敷地形状に合わせたプランニングの中で、家族が集まるリビングは明るく開放的な雰囲気にしたいといつも考えています。
今回も難しい敷地ではありましたが、何とかいい場所と雰囲気にできたことを嬉しく思っています。

構造的にどうしても必要な柱をタタミスペースに絡めて、リビング床面より150mm上げることにより空間は連続しつつ、少し特別感を感じられるタタミスペースになりました。

N様持ち込みの家具の色合いがとても良いアクセントになり、全体的に引き締まってバランスがいいです。

ダイニングテーブル隣にある家電棚は、大工による造作です。

 

階段を上がるとワークスペースのあるセカンドリビングが広がります

2階にゆったりできるセカンドリビングをしつらえました。

お気に入りのソファに色を合わせたワークスペースは、大工の造作に塗装屋さんの仕事が光ります。

さらに階段をあがるとロフトにつながり、セカンドリビングを覗き込める楽しい空間に。
ここも梁と束を家具色に合わせて、家の全体的な雰囲気をまとめています。

 

男の隠れ家・2帖の書斎も設計次第で居心地いい場所になります

プランニング当初からご主人様のご要望であった書斎スペース。
難しい敷地条件の中、2帖なら何とか確保出来そうですとお話したのを今でも鮮明に覚えています。

小さいながらも目線の抜ける開口部を設け、L字に配置したカウンターと棚がとても機能的です。

ここだけ床材を落ち着きのあるウォールナットにし、その名の通りまさに、男の隠れ家が完成しました。

 

ロフトからセカンドリビングを見下げるとこんな景色が広がります

家で高いところと低いところ、開放感のある広いところとこぢんまりしたところがあると、暮らしていてとても豊かで楽しい生活になります。

このロフトも、天井は低いですが見下げると解放感ある景色が広がり、気持ちが高揚します。
パズルのように部屋だけをつなぎ合わせる「間取り図」だけでは、こういった空間設計は実現出来ません。

上下のつながり、断面の工夫があっての「プランニング」であることを、N様邸のこの写真を見て、再認識しました。
お引渡しから7年8ヶ月経っての実例掲載ですが、今見ても全く色あせることなく、設計当時の想いが蘇り改めていい家だなと感じます。