-昭栄のつぶやき-Life Column
富山駅近くにあるTOYAMAキラリに行ってきました。
建築家・隈研吾さんが設計された建築物で、富山市ガラス美術館、富山市立図書館、富山第一銀行が入る複合ビルです。
外観のイメージはシャープで近代的な質感。
内部はがらっと印象が変わります。
吹抜けが各層斜めにつながり、屋根のトップライトから1階まで自然光が落ちてきます。
杉の無垢材がランダムな向きで、壁・天井に配置されて公共建築とは思えないぬくもりを感じさせてくれます。
隈研吾らしい水平・垂直を際立たせる木の使い方、本当にすごいなと思います。
吹抜けが斜めにつながるというのは、はじめての空間体感でした。
通常は柱が下から上までつながり、煙突のような吹抜け空間が一般的ですが、ここは斜めにずれていきます。
当然柱も繋がっておらず、ズレたフロアが浮遊感を生み出し、広がり感や抜け感を存分に楽しめます。
一番上の層から見下げても、下まで目線が落ちていきます。
斜めの吹抜けを考えたこと、実現させた構造設計、建てた現場の力。
全てがプロフェショナル中のプロフェッショナルだからこそ、形になったんだなと感動しました。
平面的な抜け感も素晴らしく、とても気持ちいい空間でした。
住宅とは全然違う建築ですが、良い空間に身を置き体感することはとても大切です。
高さや低さ、居心地よさと抜け感や木の使い方・見せ方など、身に沁みさせたことを住宅のスケールに落とし込んで、仕事に活かしていきたいと思います。