軒の深い切妻屋根と大きな下屋のある、和モダンな外観の住まいです。
お掃除しやくすく、日々の家事が楽になって、木のぬくもりを感じながら安定した温熱環境で家族がゆったりと暮らせる家ができました。
住宅性能はUA値0.35w/㎡k、C値0.5c㎡/㎡で高気密・高断熱の温熱仕様(断熱等級6・一次エネ消費量等級6)に、許容応力度計算による耐震等級3+制震ダンパーMIRAIEΣを搭載した、地震に強い家です。
太陽光発電8.16kw+おひさまエコキュートでエコでお財布に優しい設備を設置。
室内の温熱環境は、夏は吹抜け上からエアコンの冷気を落とし、冬はリビングのエアコンで暖気を廻す2台エアコン方式で整えます。
深い軒は、夏の日射は遮って冬は室内に取り込む、太陽に素直な設計の基本形となりました。
- 建物面積
- 1F:69.56㎡/2F:44.71㎡
- 延床面積
- 114.27㎡(34.56坪)
- 敷地面積
- 151.36㎡(45.78坪)
- 建築年月
- 2024年5月
外観
玄関のある東面ファサードは、軒深い大きな下屋とへの字型の切妻屋根が印象的な、和モダンな佇まいとなりました。
木目調の軒天とサッシ枠のブラックが効いて、ぐっと重心のあるコントラストに仕上がりました、とても素敵です。
玄関ドア脇に設置されているのはシンプル形状の傘掛けです、おしゃれですね。
南面は太陽に素直な設計で、居室スペースには大きなサッシを設計しました。
吹抜けからの陽と陰影が楽しめるように、FIX窓を入れました。
3帖ほどの吹抜けですが、エアコンの冷気・暖気を循環させるには十分の大きさで、機能と意匠のバランスを整えた吹抜け空間となりました。
軒の出は900mm、ケラバの出は600mmと、古き良き日本の住まいの良さを感じられる寸法で設計しました。
玄関・シューズクローク
玄関ホールにはスペースを広くとったシューズクローク(土間収納)と、ホールに仕舞うものに合わせて設計した物入を設置しました。
毎日の出勤と帰宅の動線を考えて、玄関ホール廻りの収納を計画すると、とても暮らしやすくなりますね。
造作洗面スペース
アイカのコーリアンカウンターにダストシュートを仕込み、三面鏡をしつらえ、大工造作のニッチと立ち上がり部分にはマグネットパネルを設置した、とても機能的な造作洗面スペースとなりました。
ものを置かずにお手入れラクラクにしたいと設置したマグネットパネルは、テッシュや歯ブラシなどがつけられる優れものです!
シンプルながら機能的で、清潔に使っていただける造作洗面スペースになりました。
一直線の生活動線
LDKスペースとつながるパブリックな洗面スペースから、ファミリークローゼット・ランドリースペース・脱衣室・お風呂と、生活動線が一直線につながります。
動線というと、家事動線がクローズアップされがちですが、いってきます動線や帰宅動線、おやよう動線やおやすみ動線も大事。
家族みんなが便利にラクラク。
家づくりのスタンダードだと思っています。
ランドリースペース
現代の三種の神器である乾太くんを、造作棚を設計して納めました。
排気配管は、点検できるように木板を取り外し可能な形状に造作して隠しました。
ここは大工のアイデアで、設計が考えたよりもさらにスマートにぴたっと納まりました。
乾太くんに入れられないものは天井付けの物干しに。
乾いたら隣のファミリークローゼットにそのまま収納できる家事動線となっています。
明るく、少しこもりそうな時は窓を開けられるようにと、サッシ形状も考えて設計しました。
脱衣室の造作収納棚
脱衣室に設けた造作収納棚です。
上側の扉になっている部分は、奥さまからのご要望が形になった、新しいタオルを上から入れて下からテッシュのように取り出せる仕組みになっています。
下は脱衣カゴ置場で、シンプルですが機能的な造作です。
造作の良いところは、ご要望をミリ単位で実現出来るところ。
木やステンレスを使ったりできるところ。
ぜひご要望を実施設計スタッフにぶつけてみてください。
吹抜けがあるLDK空間
リビング・ダイニングスペースは冬の日射を最大限取り込めるように大開口のサッシを設計したおかげで、夕方まで電気をつけなくても心地よい明るさに包まれます。
キッチン前カウンターの下には造作飾り棚、吹抜けには大きな無垢杉材の梁、床は無垢のナラ材と、ほどよい木視率となりました。
ナラは堅めの木ですが、木目がとてもいい雰囲気です。
反対側は収納スペースやリビングイン階段、脱衣室への扉と洗面スペースが見えます。
床から20cm程度上げた収納扉はお掃除ロボット基地です。
吹抜けと階段をLDKスペースに設計できると、通常の壁掛けルームエアコン仕様でも空気が対流しやすくなり、家中の温度ムラが少なくなります。
断熱・気密の良い家は、吹抜け・リビング階段でも適切にエアコンをご使用いただけば冬寒くなりません。
吹抜けに面する2階の手摺壁は、杉の木で造作しました。
竣工時は赤身と白身が鮮明ですが、経年変化で良い色合いになじんでいきます。
時間が経つほど色合いが良くなる、それが本物の木の良いところだと思っています。
キッチン側からの目線です。
朝ごはんを用意しているときに、階段から降りてくる家族と交わすおはようの挨拶や、夜おやすみの挨拶など、キッチンの近くに階段があると家族の会話が自然と生まれる暮らしになります。
階段は毎日昇り降りするものです。
昇降装置の役割だけではなく、家族をつなぐ役割も持たせられると、暮らしがぐっと豊かになりますね。
お掃除のしやすいステンレスエンボスなしのキッチントップと、W450ミーレの食洗機が入ったキッチンです。
人工大理石トップも彩があって良いですが、ステンレストップもきりっとしていて好きです。
少しだけ下げたアクセント天井がとても良い感じです。
リビング階段
木とアイアンで造ったリビング階段。
リビングに入りやすいように、1・2段目を少し斜め形状にしています。
直通階段なので、踊り場とまではいきませんが途中少しだけ踏面が大きいところがあります、そういった小さな工夫が出来るもの造作階段の良いところです。
キッチン・パントリー
910mm×910mmのスペースに設けたパントリー。
奥側は奥行き350mmの棚板、手前側に297mmの棚板をL型に組み合わせて設置し、小スペースを効率よく使っていただけるようにしました。
上手くお使いいただけていることと思います!
寝室の造作ヘッドボード
寝室に設けた造作のヘッドボードです。
間接照明を仕込み、乳白のアクリルでふわっとやさしいあかりが灯りました。
調光スイッチをつけているので、お休みの際にはちょうどよい明るさに調整できます。
寝室は天井に灯りがあるとまぶしいという場合は、こういった照明計画もおすすめです。
床下コンセント
床にコンセントが欲しい、そんなご相談が結構あります。
既製品で、使う時にばこっと立ち上がるものもあるのですが、使っていない時の存在感やでっぱりが気になるという場合は、こちらをおすすめしています。
無垢床にしか対応出来ませんが、床材の一部を加工して下に箱をつくり、コンセントをつけます。
これであれば、未使用時の出っ張り感もありませんし、使用時も指を引っ掛ける半丸のところからコードを出せばコンセントも気になりません。
昭栄建設オリジナルの造作床下コンセントです。